海外駐在Hack

【最強ハック】海外駐在員の不動産投資、本当の最強ハックはこれだった。

こんにちは、ぬははです。

今日は、海外駐在員が使える資産ハックの中でも、特に強力な「不動産投資」について、記事を書いていきたいと思います!

このハックの結論から言うと、それは「海外駐在中は、不動産の家賃収入にかかる税金を、給与所得と分離して圧倒的に安く抑える」ことです。

この記事では、まず「なぜ不動産投資自体が強力なハックなのか」を説明し、その上で海外駐在員が使える税金の裏ワザを解説していきます。

そもそも、なぜ不動産投資がハックなのか?

海外駐在の税金の話に入る前に、大前提として「なぜ不動産投資が、僕のようなサラリーマンにとって強力な武器になるのか」を説明させてください。 これには、大きく3つの魅力があります。

  1. レバレッジを効かせられる これが不動産投資の最大の魅力です。レバレッジとは「てこの原理」のことで、少ない自己資金で、銀行から大きな融資を受けて、何千万、何億という大きな資産を動かせるんです。株式投資では、基本的に自己資金の範囲でしか勝負できませんよね。
  2. 毎月キャッシュフロー(CF)が生まれる 入居者がいる限り、毎月安定した家賃収入が入ってきます。そこからローンの返済や経費を支払っても、手元にお金が残る。つまり、お金を生み出す「資産」そのものを手に入れられるということです。
  3. 他人の資本(家賃)で、自分の資産が増えていく 毎月のローン返済は、入居者さんが払ってくれる家賃から支払います。つまり、他人の力で、自分の借金がどんどん減っていく。借金が減れば、その分、純粋な自分の資産(純資産)が増えていく。これって、めちゃくちゃ強力なハックだと思いませんか?

多くの人は月々のキャッシュフローにしか目がいかないが、月々返済を行っている(借金が減っている)ことも頭に入れておいてほしい。

【シミュレーション】もし1億円の物件を、頭金1,000万円で買ったら?

もっとリアルな数字で考えてみましょう。🧐

  • 物件価格:1億円(土地50%, 建物50%)
  • 自己資金:1,000万円(頭金)
  • 購入時諸費用:約700万円(物件価格の7%と想定)
  • ローン:9,000万円(金利2%、35年)
  • 表面利回り:7%
  • 入居率:95%で想定

【毎年の収支】

  • 年間家賃収入:700万円 × 95% = 約665万円
  • 年間の経費(管理費・税金など):約147万円(表面利回りの21%)と想定
  • 年間のローン返済:約360万円

年間の手残り(キャッシュフロー):
665万円 – 147万円 – 360万円 = 約158万円


【15年後に売却した場合】

  • 売却時の利回り:8%と想定
  • 売却価格:665万円 ÷ 8% = 約8,313万円
  • 15年後のローン残債:約5,980万円
  • 売却時の諸費用:約255万円(仲介手数料など)
  • 15年後の物件簿価:約6,590万円
    (計算式:建物5,000万 ÷ 22年 × 残7年 + 土地5,000万)
  • 譲渡所得(売却益):8,313万 – 6,590万 – 255万 = 約1,468万円
  • 売却時の税金:1,468万円 × 約20% = 約294万円

売却時の手残り:
8,313万円 – 5,980万円 – 255万円 – 294万円 = 約1,784万円


【15年間のトータルリターン】

  • 15年間の累計キャッシュフロー:158万円 × 15年 = 2,370万円
  • 売却時の手残り:1,784万円
  • 自己資金(総投下額):-1,700万円(頭金1,000万円 + 諸費用700万円)

トータルリターン:
2,370万円 + 1,784万円 – 1,700万円 = 約2,454万円

どうでしょう?諸経費や税金をしっかり考慮すると、15年間で投下した自己資金1,700万円が、約2,454万円の利益を生み出す計算です。これも不動産投資のレバレッジ効果の凄さなんです。

この不動産投資の強力なハックと、海外駐在員の特殊な立場を組み合わせることで、とんでもない相乗効果が生まれます。

【最重要】本当のハックは「家賃収入」の税金にあった

この戦略の本当の核心は、駐在中の家賃収入にかかる税金の計算方法にあります。

日本に住んでいると、給料と不動産の家賃収入は合算されて、その合計額に対して所得税や住民税がかかりますよね。給料が高い人ほど、高い税率が適用されてしまいます。

例:日本のサラリーマン
  • 給与年収800万円+家賃収入700万円=合計1,500万円に対して、高い税率で課税(不動産の減価償却等もあるが)

でも、海外駐在員(非居住者)の場合、日本での給料は駐在国で納税(基本的に会社持ち)、そして日本の不動産収入は日本だけで納税、という形に分かれるんです。

例:海外駐在員(非居住者)
  • 給与年収800万円 → 駐在国で会社負担にて納税(日本での課税対象外)
  • 家賃収入700万円 → 700万円に対してのみ、低い税率で日本で納税

つまり、日本で課税される対象が、不動産収入の700万円だけになる。 課税対象額が少ないから、当然、適用される所得税率も低くなるし、住民税もかからない。これが、非居住者が不動産を持つ、本物の、そして最強な税金ハックなんです。

なぜ「出国”前”」じゃないとダメなのか?

「じゃあ、海外に行ってからゆっくり買えばいいじゃん」って思いますよね?僕も最初はそう思いました。 でも、ここにこのハックの一番大事なキモがあって、それができないんです。

日本の銀行って、海外に住んでいる「非居住者」には、不動産投資ローンをほとんど貸してくれないんですよ。

つまり、このハックを使うためのチケットは、日本に住んでいる「居住者」の間にしか手に入れられない、ということ。

海外赴任が決まってから、のんびりしてる暇はありません。出国してしまえば、この最強の武器を手に入れるチャンスは、二度とやってこないかもしれないんです。

僕の場合は海外駐在中に、不動産ハックに気づいたため、いくつかの不動産会社や金融機関に確認しましたが、やはり海外在住者に融資を行ってくれる金融機関はありませんでした。(融資条件を悪くすれば、出てくるかもしれないが、それではキャッシュフローが取れない。)

このハックを成功させるための、現実的な戦略

じゃあ、具体的にどうすればいいのか。ここが一番大事なポイントです。 「海外赴任の内示が出てから家を買う」というのは、ローン審査や物件探しの時間を考えると、正直、現実的ではありません。

このハックは、もっと計画的に進める必要があります。

  1. 「海外赴任の可能性が高い」段階で、不動産を買っておく
    これが、この戦略の最も重要な心臓部です。自分のキャリアパスを考えた時に、「将来、海外で働く可能性が高いな」と分かっている人が使える戦略です。内示を待つのではなく、その数年前から準備を始め、良い物件があればローンを組んで購入しておく。これが理想的な流れになります。
  2. 海外へ赴任し、「非居住者」になる
    そして、実際に海外赴任の辞令が出たら、いよいよ海外へ。これで、あなたは税制上メリットの大きい「非居住者」になります。
  3. 駐在中は有利な税率で、家賃収入を得ながらローンを返済する
    購入した物件はもちろん賃貸に出し、駐在期間中、その家賃収入でローンを返済していきます。この期間中、あなたは有利な税率の恩恵を受け続けることができます。
  4. 帰国、または売却を検討する
    帰国するタイミングや、不動産価格が上がったタイミングで、物件をどうするかを判断します。駐在中に得られた家賃収入の税金メリットは、すでにあなたの資産を大きく押し上げているはずです。

駐在前に不動産を購入すれば、日本本社、海外現地法人、不動産からの3か所からの収入による最強のキャッシュフローを得ることができる。

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住宅ローンを活用する禁断の裏ワザ

さらに、もう一つ上のレベルのハックがあります。 もし、あなたが投資用ローンではなく、金利が圧倒的に安い「住宅ローン」で家を買える状況なら、それを使わない手はありません。

「住宅ローンで家を買う → 海外赴任を機に、その家を賃貸に出す」

これができれば、投資用ローンよりも低い金利で物件を運用できるので、さらに有利になります。

ただし!これには大事な注意点があります。 住宅ローンは、本来「自分が住むための家」のローンです。なので、勝手に賃貸に出すと契約違反になります。

必ず、ローンを契約する銀行に「将来的に海外転勤の可能性があるが、その場合は賃貸に出しても問題ないか」を事前に確認し、許可を得ておく必要があります。これを怠ると、後でとんでもないトラブルになる可能性があるので、絶対に忘れないでください。

もちろん、リスクも忘れてはいけない

ここまで聞くと「うわ、マジで最強じゃん!」って思いますよね。でも、ウマい話ばっかりじゃないのが投資の世界。ちゃんとリスクの話もしておきます。これを理解しないと、逆に大損こく可能性もあるから。

  • 空室リスク: 借り手が見つからず、家賃収入が入らない期間が発生する可能性。
  • 価格下落リスク: 購入時よりも、不動産の価値が下がってしまう可能性。
  • 修繕リスク:購入した中古物件に多くの修繕が必要で、想定以上のコストが掛かる可能性。
  • 災害リスク: 地震や火災などで、物件がダメージを受ける可能性。

これらのリスクを避けるためにも、購入する物件は、需要がなくならない都心部の駅近物件を選ぶなど、慎重な物件選びが何よりも重要になります。

まとめ:海外駐在は、人生最大のチャンス

海外駐在は、給料が上がるだけでなく、この不動産投資ハックのように、日本では使えないような特別な税金のメリットを享受できる、人生最大のチャンス期間です。

駐在前に不動産を購入すれば、日本本社、海外現地法人、不動産からの3か所からの収入による最強のキャッシュフローを得ることができます。

僕自身、このハックを知った時は、マジで「駐在前の俺に教えてやりてぇ…!」って思いましたからね。

僕の場合は、一度日本に帰国した後も、また海外駐在になる可能性が結構高いんです。だから、次こそは日本にいる間にしっかり準備して、次は不動産を買ってから海外に行こうと本気で思っています。

もし、これから海外赴任を控えているラッキーな人がこれを読んでいたら、この「出国前の不動産投資」は、人生を変えるレベルの選択肢になるかもしれない。本気で検討する価値、絶対ありますよ。

もちろん、投資は自己責任ですが、この情報を知っているか知らないかで、数年後に手元に残る資産が数千万円単位で変わってくるかもしれません。

この記事が、あなたの資産ハックのヒントになれば、すごく嬉しいです。